かつては大きな住宅街ではなかったのですが、三十数年前にスーパーが進出して、買い物客が多くなってから、徐々に賑わってきました。横浜まで15分ほどで出られるので、近年は通勤圏として人口が増えており、戸建てが多いですね。都会からは少し外れていますが、長く住んでいる人も多くて、素朴さがあり、人も温かい土地柄です。新しく家を持つ人たちも、すぐに溶け込んでいますね。
――ヒラノメディカルスクエアの周囲を見渡すと、住宅地が広がっています。横浜市瀬谷区とは、どんな土地柄なのでしょうか?
――周辺には、どんな商業施設や公共機関がありますか?

最近だと、徒歩圏内に大型スーパーの「オーケーストア」「相鉄ライフ」「ダイエー」ができました。広い駐車場があり、食べ物も衣料品も揃うので、かなり賑わっています。またヒラノメディカルスクエアの近くには瀬谷区役所があり、そこに警察署・保健所が併設されているのも非常に便利です。ちなみにこの区役所は、私の父親が先頭に立って誘致しました。
――この地区に、医療モールを作ろうと考えられた理由を教えてください。
当社の話をすると、鎌倉時代から代々この土地に居を構えていて、現在の三ツ境駅の周辺で、楽老峰は江戸城を築いた、太田道灌が鷹狩りをした話は有名です。終戦後、私の父親が、地域に貢献するために老人ホームを建てました。しかしこちらは、自分で自分のことができる人のための「軽費老人ホーム」だったので、さらに高齢者社会に向けて5年前には、三ツ境駅の近くで私の親族が特別養護老人施設「ひだまり館」をオープンさせました。100人くらいが入居できるのですが、現在はその数倍の希望者の方が待っている状況です。今回の医療モールは、そんな中で少しでも地域に貢献できれば、という思いで企画しました。
――近隣の医療施設についてはどうでしょうか?
この地区には、小児科をはじめ、こじんまりとやってらっしゃる医院はいくつかあるものの、人口に対して数は多くありません。横浜旭中央総合病院、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院など、総合病院にはバスを使って行かなくてはいけないので、医療モールの需要は感じていました。また、「ひだまり館」に入っておられる方たちが、近辺に充実した医療施設を望んでおられる、という現実もあります。

入院設備はないのですが、車イスが入るエレベーターを作り、体の不自由な方のことも考えて、スムーズに移動ができるようバリアフリーにしました。また、内科をはじめ眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、整形外科など、様々な症状に対応でき、遠方の方に配慮して駐車場も完備しました。
――実際に診察にあたる医師の方々には、どのようなことを望まれますか?
心の温かい先生をお招きしたいと思っています。もちろん、ヒラノメディカルスクエアで医療にあたる先生方には、経営的なメリットもあります。立地条件が駅から5~6分で、地域には若い世代も増えているので、潜在的な需要層は非常に多いと思います。また、フレンドリーな年配の方が多いのも魅力的ですね。私は以前アメリカの商社で働いていて、イギリスにも住んでいたのですが、外から見て、地元はやっぱり良いなと常々感じていたのです。また、この地域は海抜70数メートルで、横浜市の中でも2番目に標高が高いので、空気が非常にきれいで住環境も良好です。
――医療モールは様々な診療科があり、総合病院に近い施設といえます。急患があった場合における大型病院との連携は、どんな体制になっていますか?
横浜旭中央総合病院、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院、湘南泉病院という総合病院とは、先にお話した「ひだまり館」を通してネットワークを構築しております。緊急時には、それらの施設と綿密に連絡を取りながら対処することが可能です。
――かつてイギリスにお住まいだったとのことですが、海外に比べて、日本の地域医療はどうでしょうか?
例えば歯科であれば、日本では、治療も仮歯を入れるのも、一人の医師が担当しますね。これがイギリスだと、それぞれに専門家がいる。一箇所で済ませることができないので、非常に面倒なのです(笑)。またアメリカでは、医療費が高いですね。技術のある医者は、際限なく医療費を取ります。つまり、富裕層と貧困層に医療格差がある。日本は恵まれていると思います。
――医療モールの展開も含め、今後この地区には、どのような発展を望みますか?
ヒラノメディカルスクエアは小学校にも近いのですが、新規住民の増加にともなって、子供の数も増えており、プレハブで増築しているほどです。地域の方々に医療モールをしっかりと利用していただいて、健康で明るい子供が育つ環境を作りたいですね。様々な事件があり、すさみがちな世の中ですが、安心を得るためには、やっぱり健康が第一だと考えます。ヒラノメディカルスクエアが、その一助となるよう願っております。
